海外駐在員からのメッセージ

Message From

UNITED KINGDOM

吉岡 尚恭Yoshioka Naoyuki

2005年入社

出向前/経理部
出向先/ユニプレスイギリス会社(UPUK) Finance(経理) Manager

現地での仕事内容

メインの業務は、日本の本社への決算報告です。月次決算では現地の損益分析報告資料、四半期では連結決算のための報告資料を作成しています。また、現地スタッフと共に、単年度および中期的な損益計画・設備投資計画・資金計画の策定、株主総会資料の作成等にもあたっています。このような経理関連業務に加えて、General Manager会議や内部統制関連の事務局、駐在員の労務費管理や諸手続きを行っています。

日本との違い

仕事面で日本との違いを感じたのは、働き方のオンとオフの切り替えです。定時内にきっちり終わらせる、休むときは休むという意識が、日本とは比べものにならないくらい強いと思います。逆に日本とあまり変わらずに驚いたのは、とにかく熱心に仕事をこなすことです。赴任前は、もっとのんびりしているかと思っていたのですが、始業時間より早い時間から出社しているスタッフも多く、定時間内は黙々とデスクに向かい、日々の会議でも職位を問わず熱い議論が交わされています。
生活面の違いで、まず思い浮かぶのはやはり食事面と天気の違いでしょうか。日本のようなコンビニは無いですし、スーパーでもすぐに食べられるような物は限られるので、日本のお惣菜の品揃えのすごさを今になって痛感しています。また、イギリスの天気は、定説通り、曇りや雨の日がほとんどで、雨が急に降ってくるので折りたたみ傘が手放せません。それ以外では、街を歩いていても車を運転していても、必ずと言っていいほど先を譲ってくれますし、どんなときも"Thank you"と言い合う習慣が根付いていて、日本以上に温かみを感じます。

現地の社員とのエピソード

赴任してようやく1年が経った頃、年次の拠点会議向け資料に新たな報告項目が加わったこともあって、提出の最終期限目前になってしまったことがありました。資料作成の進め方として、私の作業が終わった後に、私の上司にあたるイギリス人スタッフの作業が控えていたのですが、必ず終わらせると約束した期限にすら間に合わず、週末を迎えてしまいました。私が遅れたことで、家族の時間を非常に大切している週末に作業をせざるを得ず、苛立って当然だと思いますが、急かすような連絡は一切なく、怒り出すどころか「無理をさせて申し訳ない。これくらい時間がかかることは予想していたよ。」と言ってくれました。業務の都合上、限られた時間の中で、お互いの作業後に、どちらかの作業が控えている、ということが日常茶飯事なのですが、日々、信頼関係を築きながら課題を乗り越えることができています。

海外勤務ならではの魅力と苦心点

やりがい、苦労、そのどちらにもあたるのですが、業務の範囲がとても広いことです。すべての部署に駐在員がいるわけではないので、出身部署である経理の仕事だけでなく、収益管理や購買、原価管理、人事・総務など、管理部門全般の業務にあたらねばなりません。今まで経験したことのない仕事をすることは、もちろん苦労が伴いますが、知見や人脈を広げることができ、現地スタッフとチームを組んで何かをやり遂げることは、非常に大きなやりがいです。また、イギリス会社は、サンダーランドとバーミンガムのふたつの地域に工場を構えていますが、基本的には工場と会社が同じ単位なので、間接部門と製造部門の距離が近く、工場で起きていることや他部署が取り組んでいることを、ダイレクトに感じられるのは魅力だと思います。英語でのコミュニケーションも間違いなく将来的に役に立つものですし、歴史的な建造物や自然に囲まれた生活を体験できるのも魅力のひとつです。