材料のことならすべてわかる、
頼られる存在に
なりたいと思っています

調達部

寒川 達也

2015年入社

工場に円滑に材料を納入する仕事を行っています

私は入社以来、調達部で仕事をしています。調達部は、当社が企業活動を行う上で必要な“モノ”を調達していく部門です。調達部の役割は、世界中にある当社の拠点に対し、“安価”で“良いモノ”を“タイムリー”に、そして“継続的”に調達することです。調達部では、プレス加工に用いる鋼材等の材料や、プレス機や組立・溶接ロボット、プレスに用いる金型、当社では生産できない小物部品や特殊部品やボルトやナット、さらには、工場の建屋など、様々な“モノ”を扱っています。
入社前、文系職種で頭に浮かんだのは、営業や人事でしたが、就職活動中、モノづくりの企業には、調達や購買という職種があることを知り、この職種に興味を持ちました。部品を作るために必要な材料や設備を調達する仕事は、文系職種の中で、最もモノづくりに近いのではないかと考え、入社後の配属先として希望し、希望通り配属されました。
私が担当しているのは、車体骨格部品に関する材料の調達です。材料は鉄が主ですが、ステンレスやアルミニウム等、様々な種類の鋼材を扱っています。鉄鋼メーカーで製造された材料を、商社を介して調達します。
最初の3年は、量産前の新車開発用の材料調達を手がけました。アメリカ、メキシコ、中国など、それぞれの車種の生産国に合わせ、新車開発のための試作に用いる材料を、世界各国から手配していました。
新車は短いサイクルで開発されるため、限られた時間の中で、工場のニーズに合わせて必要な材料を調達するのに苦労しました。新車開発に用いられる新材料は、材料メーカーに発注してから実際に工場へ入庫されるまで3カ月程かかるため、早くから全体のスケジュールを把握し、手配を進めていく必要があります。私は、技術部門や営業部門等、社内関係者から情報をもらいながら、常に先回りして仕事をすることを意識していました。

自動車業界における材料ニーズの変化を感じています

現在は、既に量産されている車種に関する材料調達を担当しています。工場に円滑に材料を納入することを主な目的に、お客様や工場の間に立って、調達する材料の納期や量を調整するのが私の役割です。工場での生産活動がスムーズに行えるよう調達手配を行うだけでなく、いかにして調達にかかるコストを抑えるかが求められる仕事です。

私は入社してまだ4年目ですが、その短い期間の中でも、自動車業界における材料ニーズの変化を感じています。近年、車体骨格にはますます強靭さが求められるようになっており、当社の製品においても、ハイテン材(高張力鋼板)が使われる比率が年々増加しています。安全のための強度(硬さ)を確保しながら、燃費向上の為に軽量化を図らなければならないため、より硬く、より薄い材料が求められています。また、ヨーロッパを中心に世界ではアルミニウムの需要も高まっており、今後も車体部品に関わる材料ニーズは変化していくと感じています。

仕事で関わった方々との信頼関係が私の財産です

私がこの仕事でやりがいを感じるのは、自分がモノづくりに関わっている実感を得られたときです。新車でも量産車でも、自分が開発に関わったり、材料手配したりしたクルマが、実際に街中で走っているのを見るとうれしい気持ちになります。

また、仕事を進めるために、自ら積極的に周囲に関わり、人間関係を拡げることができたことが、入社後自分が最も成長を感じた部分です。
特に新車開発の調達は、こちらから周囲に情報を取りに行かないと的確な材料手配ができません。お客様が求める納期を守るために必要となる「材料の納期」について、社内外の関係者と調整しなければならないためです。私は、仕事を進めるなかで、工場、営業、設計、開発、商社、材料メーカーなど、様々な関係者と調整や交渉を行ってきました。電話やメールだけでなく、難しい交渉が求められる場合は、自ら足を運び、相手と直接会って話をすることで、そのような方々と信頼関係を築いてきました。相手との信頼関係を築くことで、これまで以上に協力していただけるようになったことは、私にとって大きな自信になり、大事な財産になっています。

今後は、社内における材料調達のスペシャリストとして、「材料のことなら、寒川に訊け」と周囲から言われるような存在になることが目標です。

ユニプレスへの入社を決めた理由

堅実な部品を扱っていることと、選考で感じた会社の印象が決め手です

就職活動ではメーカーを志望しました。具体的な製品を提供している企業では、仕事に明確なやりがいを感じられると考えたからです。
幼い頃から自動車が好きだったこともあり、次第に日本経済を支えている自動車産業に興味を持ち始め、自動車に関わる企業を探していく中で、ユニプレスを知りました。

独立系の部品メーカーであるため、特定のメーカーだけでなく、様々な自動車メーカーの部品を製造していること、車体骨格というクルマの主軸となる部品であり、今後動力変革が起こってもなくならない部品を作っていることに魅力を感じ志望しました。
明るい社風にも惹きつけられました。会社説明会は、学生側の立場に立っており、「楽しんで帰ってください」というスタンスで、とてもリラックスできました。帰る時に「この説明会は絶対忘れないだろうな」と思ったほどです。
実際に選考に応募して、役員面接を受ける時に、人事の方々が「私たちはあなたの応援団です。がんばってください」と声をかけてくれた際も感動したのを覚えています。当時このような声をかけられたことは他になく、入社の決め手になりました。

先輩からの就職活動アドバイス

「どんな分野で仕事をしたいのか」「何に関わりたいのか」を考えて就職活動をした方がよいと思います。自分がやりたいことと、実際の入社後の仕事があまりに食い違ってしまうと不幸なので、就職活動では、「入社後にどんな仕事をするのか」をよく見極めることが大切です。
仕事の中で大きな目標を持つことも素晴らしいと思いますが、私自身は、実現可能性の高い“小さな目標”を立て、それを一つずつ達成していくことを大切にしています。
入社当初、私は電話で話すだけでも毎回緊張していました。そんな私が、今では自分から、様々な関係者に電話して交渉できるようになっただけでも、一つの目標達成と言えます。もともと人間関係をどんどん拡げていけるようなタイプではなかった私が、今では多くの人に関わりながら人間関係を拡げられるようになり、自分の力になっています。
皆さんも、今の自分にとらわれず、自分の可能性を信じて、やりたい仕事を見つけてほしいと思います。