ユニプレスの仕事を知る 社員紹介
技術系
車体技術部 サイマルグループ
橋本裕之
2019年入社
理工学研究科機械工学専攻修了
入社後のキャリア
2019年4月入社後、車体技術部に配属。
(2023年から1年間、海外育成派遣制度を利用しメキシコで勤務)

入社以来ずっと、設計・開発に取り組み、2023年4月から2024年3月まで
メキシコにある生産拠点に勤務。海外拠点の生産現場を知り、
自身の設計・開発業務の知識を高めるだけでなく、現地従業員と交流し、多くの知見を得た。

現在の仕事の内容について教えてください。

顧客先の完成車メーカーと共に、製品を製造にあたってユニプレスの生産要件を織り込む活動をしています。つまり、顧客先が求める車体骨格部品を当社が製造するための条件を先方に伝え、調整していきます。またその製品を作るには、どのような工程が必要で、どのくらいの材料歩留まりになるかを試算し、工程設計書(技術見積)を作成します。生産要件が織り込めないと、量産の不具合につながる可能性があり、品質にも影響が出るため、慎重に進めなくてはなりません。工程設計書は製品売価の基になり、会社の収益を左右する要素の一つ。責任の大きさを実感しつつ、仕事に取り組んでいます。

ユニプレスで得たものは何ですか。

海外での勤務経験ですね。ユニプレスのメキシコ拠点で1年間勤務しました。上司から「当社には海外勤務を経験するする人材育成制度があって、君は条件を満たしている、行ってみないか」と打診され、「行きます!」と、即答しました。海外への関心というより、モノづくりの現場を知りたいという気持ちが強かったと思います。入社以来、設計・開発に携わってきましたが、モノを作る現場を十分には知らないと感じていました。現場の方々と一緒に仕事をして知識を得る、私の知識で現場を支援する、といった経験をすれば、より高いレベルの設計につながる期待もありました。

メキシコでの勤務で学んだことはなんですか。

新車種の立ち上げや現場の改善においては、生産要件の織り込みや成形シミュレーションだけでは予測しきれないことがあることを知りました。例えば周辺設備も要因の一つになることがありました。こういった意識も重要だと痛感しました。
技術以外で大きく変わったのは、心がまえの部分。人に相談し、人をまきこんで、こうしようと決断して進めていくスピードのある行動、また何かわからないことが出てきたら、わかる人を探したり、紹介する。そんな活発なコミュニケーションが重要であることを学んだと思います。

メキシコでの生活について教えてください。

自分にとっては初めての海外生活で、知らないことばかり。それがとても新鮮で良かったと思います。仕事は新車種の立ち上げ、量産の改善活動、現地での開発業務などで、基本的には日本にいたときと変わりませんでした。一緒に働いた人々は、にぎやか、かつフレンドリーで、何かあればすぐアドバイスしてくれたり、詳しい人を紹介してくれたり、すぐに良い関係を作ることができました。私もそれに慣れ、最終的には頼りにされるようになっていたと思います。楽しむときは徹底的に楽しむ国柄なので、夕方頃から朝まで酒を酌み交わすようなことも。楽しくお酒を飲んだのもいい思い出です。

これからの目標を教えてください。

基本的には部品の仕様(強度、材料・材質、構造など)について、「橋本さんに聞けば大丈夫」だと、社内外で信頼される技術者になりたいですね。将来の進路は現在の設計・開発の方向でキャリアを積むか、より専門的分野である図面から金型製作を行うといった業務へいくかなど、いくつか考えられます。
今後、部品開発の技術も高まる中で、完成車メーカーに、より満足していただける製品を提供していきたいという思いがあります。ユニプレスの製品は表からは見えませんが、自分たちこそ裏で安心・安全を支えている、という気概を持って仕事に取り組みます。

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